胸、背中のニキビ様の発疹。
胸部、上背部などを中心に夏に悪化する発疹です。
最近は機能性下着や、冬でも暖房が効いているためか、年中見られます。

発疹の中身をメチレンブルーで染色検査すると、青色で縁取られた球のようなもの
が多数みつかります。丸いので染めないと油滴と区別がつかないです。
脂漏性皮膚炎(頭、Tゾーン、鼻翼部の皮膚炎)でも出てきます。

癜風ではこん棒状になった菌体が見えますが、この場合は通常の検鏡
(ズーム液、パーカーKOH)で確認できます。

写真を見てください。これがマラセチアです。油の好きな常在菌です。
メチレンブルー染色検査自体はあまり一般的でなく、診断に必須というわけではありません。
臨床診断(見た目)で判断されることが多いです。

これによる毛包炎をマラセチア毛包炎といいます。

抗真菌剤外用と、市販の抗真菌剤含有の泡石鹸で洗ってもらいます。
ひどい場合は内服を短期間。
BPO製剤の効果もあるのでは、と講演会で聴きました。
肌着は綿など吸湿性の高いものを着用してください。

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