タトゥー・アートメイクの除去をお考えの方へ
~〜ピコシュア × ピコウェイ併用治療〜~
当院では、医療用ピコ秒レーザーである
ピコシュア(PicoSure:755nm)
ピコウェイ(PicoWay:532nm・1064nm)
の2機種を導入し、色素に応じた最適な波長選択による高精度なタトゥー除去治療を行っています。
- 3波長のピコレーザー(KTP/アレキサンドライト/YAG)で、黒や青はもちろん、赤・緑・水色などのカラータトゥーにも対応可能です。
- もともとピコウェイは、保険で行う「あざ治療」のために導入した機器ですが、タトゥー除去にも非常に効果的なレーザーです。
- ピコレーザーを3波長すべてをそろえている施設は少なく、より幅広い色に対応できる体制が整っています。
レーザーでのタトゥー治療
- 使用波長と色素への選択性
532nm | 赤・オレンジ・黄色 | ピコウェイ |
755nm | 青・緑・紫系 | ピコシュア |
1064nm | 黒・濃い紺・グレー | ピコウェイ |
※特に青色・水色・ターコイズ系のインクは755nm(アレキサンドライト波長)での照射が不可欠です。532nm・1064nmでは十分な分解反応を得られません。
ピコレーザーによるタトゥー除去症例
青・黒インクの花のタトゥー)
上記症例では、青色と黒色のインクに対し、以下のように波長を使い分けて治療を実施しました。
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青色インク → 755nm(ピコシュア)
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黒色インク → 1064nm(ピコウェイ)
治療経過:
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初回施術前:はっきりとした青・黒のタトゥー
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3回照射後:青の発色が明らかに薄くなり始める
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5回照射後:輪郭が不明瞭に、黒色の分解も進行
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7回照射後:肌色への馴染みが進み、残存色素はごく僅かに
切除によるタトゥー除去(自費)
- レーザーではどうしても時間がかかります。
小さなタトゥーや、できるだけ早く取りたい方には外科的切除も選択肢になります。
線状の切除痕が残ります。大きめなタトゥーの場合でも、複数回に分けて切除することができます。(皮膚に余裕のある部位に限ります。)費用目安:径2~4cmで約10万円程度(カウンセリングで見積もりさせていただきます。術前の採血や術後のお薬は別途必要です)
アートメイク除去について
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まぶた(アイラインタトゥーなど):
眼球を保護するための**シールド(金属製アイプロテクター)**を挿入した上で照射する必要があります。
全例対応できるわけではありません。小範囲のテスト照射を行ってからの治療を推奨しています。 -
口唇(リップタトゥーなど):
他の皮膚と比べて治癒に時間がかかる傾向があります。全例対応できるわけではありません。
また、赤やオレンジ系のインクは532nm波長が反応しますが、照射後に一時的な色調変化や腫れが出る場合があります。小範囲のテスト照射を行ってからの治療を推奨しています。
※他院で照射後の変色が残った症例に対して、Qスイッチルビー、QスイッチYAG、KTP、ピコレーザーなど複数の機種を用いた治療を行いましたが、改善がみられなかった例も経験しています。
保険適用になるケースもあります
●外傷性刺青
転倒や事故のあとに、アスファルトなどが皮膚に入り込んで青黒く残ってしまった場合は、「外傷性刺青」として保険適用で治療できます。こちらは3か月に一度の照射になります。
治療のリスクと注意点
- 淡いものなら1回でもかなり薄くなりますが、線彫り部分など色がしっかり入っている部位やカラータトゥーでは、10回以上かかることもあります。
- 淡い色素を残し完全に取りきないことも普通にあります。
- 2ヶ月以上開けての治療が基本となります。短期間に繰り返して照射すると、色素脱失の頻度が上がります。
- 治療後の炎症や色素沈着・色素脱失、やけど、腫れ、瘢痕などのリスクがあります。特に腕、脚を全周に広範囲に照射を行う場合は一時的に強いむくみ、腫れが出ることもあります。
- 麻酔クリームの使用量に制限があるため、大きなものは数回に分けて照射を行います。
よくある質問
Q1. 何回くらいで消えますか?
A. タトゥーの色、濃さ、部位により異なりますが、平均5〜10回程度の照射が必要です。
黒インクは比較的早く反応しますが、青・赤・緑などのカラーインクは回数がかかることがあります。
Q2. 治療の間隔はどのくらい空ける必要がありますか?
A. 通常は8週間~ごとの治療をおすすめしています。色素が体内で処理されるまでに時間がかかるため、間隔を空けることで安全かつ効果的な治療が可能です。
Q3. 色のあるタトゥーでも消せますか?
A. はい。当院では**532nm(赤・黄系)、755nm(青・緑系)、1064nm(黒系)の波長を使い分けることで、幅広い色素に対応可能です。
特に水色・ターコイズブルーなどは755nm(ピコシュア)**でなければ反応しにくいため、対応するレーザーがなければ除去は困難です。
Q4. 傷跡や白抜けは残りますか?
A. ピコレーザーは衝撃波によってインクを砕くため、従来のレーザーより瘢痕や色素沈着のリスクが低いとされていますが、白抜け(脱色)、炎症後色素沈着、瘢痕形成は十分起こる可能性があります。
Q5. 痛みはどの程度ですか?
A. 一般に「輪ゴムで弾かれたような刺激」と表現されることが多いですが、それよりもかなり痛みは強いです。特に濃く色素が入っている場合は強い痛みがあります。
ご希望の方には麻酔クリームや局所麻酔も使用可能ですので、お気軽にご相談ください。
Q6. 他院で途中まで治療したタトゥーでも相談できますか?
A. もちろん可能です。他院で消えづらかった色素にも、当院の複数波長ピコレーザーを活用して再アプローチが可能です。状態を確認し、最適なプランをご提案します。
Q7. 金属インクや肌色のインクも取れますか?
A. 肌色や白色のインク、金属系顔料はレーザーに反応しにくい、または逆に濃くなる可能性があります。
そのため、小範囲のテスト照射を行ってからの治療を推奨しています。
※当院では、診察およびテスト照射(部位による)を行い、治療可能かどうかを個別に判断しております。該当部位にお悩みがある方は、まずはご相談ください。
使用機器
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ピコウェイ(Candela社/白い機器)
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ピコシュア(Cynosure社/黒い機器)
色に応じて最適なものを使い分けています。
ご相談はお気軽にどうぞ
タトゥーやアートメイクの除去は、一人ひとりの状態によって治療方針も異なります。
「まずは話を聞いてみたい」「費用はどれくらい?」というご相談だけでも大歓迎です。
カウンセリングでしっかり説明した上で、無理のない治療プランをご提案しますので、安心してご来院ください。

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