手足の多汗症
■多汗症とは
手の汗が多いために、電話、ペンなどが滑ったり、紙やプリントに汗染みができたり、さらには対人関係に消極的になってしまったりと、日常生活に支障がでることにとどまらず、その人自身の積極性にも影響を与える可能性もあります。
特に元となる病気のない手足の多汗症を、特発性掌蹠多汗症といい、
・発症年齢が25歳以下であること
・両側対称性であること
・睡眠中は発汗が止まっていること
・家族歴があること
・週1回以上の多汗のエピソードがあること
・日常生活に支障をきたす程の汗であること
上記に2つ以上当てはまると診断されます。
■多汗症の治療方法
当院では
1.水道水イオントフォレーシス 手足(保険診療)
2.外用剤 アポハイドローション(手)、エクロックゲル(腋窩)、ラピフォートワイプ(腋窩)
腋窩のゲル剤、ワイプ剤(使い切りふき取りタイプ)はお好きな方をお選びください。
3.塩化アルミニウム制汗剤 手足、顔、脇(50%液と30%軟膏を用意しております。)
の治療を行っております。
写真はヨード紙による発汗テストの結果です。汗を吸って紙が青く変色します。紙が高すぎるので、現在はやってません。
・イオントフォレーシス
20分間、微弱な電流を流した水道水に手足を浸すだけの簡単な治療です。まずは 週に1回しばらく行っていただき、その後は月に1~2回程度で発汗の具合をみながら維持療法をお勧めしています。
*治療時間は20分です。小学生以上が対象です。
妊娠中の方、心臓疾患をお持ちの方は受けられません。
*初診日に受けて頂くことはできません。後日時間予約での治療となります。
*指輪などの金属類は外して来院してください。
*手へのボトックス注射は現在行っておりません。
*交感神経遮断術希望者は三重大学胸部外科へ紹介しております。
*全身性多汗症の診察は大学病院へ紹介となります。
*三重県内で、イオントフォレーシスを行っている医療施設はほとんどないので、当院には、非常に遠方からも患者さんがいらっしゃいます。
20分手足を漬けるのは結構暇ですので、動画などを視聴しながら受けてもらうとよいですよ。
現在、日高クリニック(三重県津市一志町、院長 森Dr.)にてもイオントフォレーシス治療を受けることができますので、津市以南の方は日高クリニックへ受診してください。ウチのホームページ見たと言ってください。
- 診療時間と異なりますのでご注意ください。
- 今現在の待ち人数が確認できます。
- 順番が近くなったときの「お知らせサービス」もご利用できます(WEBのみ)。
- 新患の方もご利用できます。
- 予約なしで 直接来院していただいた方の時間も設けております。